ベルギー製ウール絨毯の丸洗い|くすみを落とし、ふわふわの手触りへ

2026年10月30日

ORIENTAL MOON · 絨毯クリーニングの現場

全体のくすみが気になる大判のウール絨毯を丸洗いし、ふわふわの手触りに仕上げました。今回お預かりしたのは、200×290cmのベルギー製ウール絨毯。黒い汚れのシミは洗浄で落とし、荒れていた毛並みは脱水後に整えてから乾燥させています。

定期的なクリーニングをご希望でしたが、近くで依頼先が見つからず、相談した先でも受けてもらえなかったとのこと。当店が船橋市のご自宅へ引き取りに伺い、クリーニング後のお届け・設置まで対応しました。洗浄の工程と、お客様のご希望に合わせた仕上げをご紹介します。

船橋市からのご依頼:200×290cmのベルギー製ウール絨毯

洗浄前のベルギー製ウール絨毯。淡い地色に青い花柄と中央のメダリオンが広がる
洗浄前の全体像。中央の大きなメダリオンと、周囲を囲む花柄が特徴の絨毯です。

淡いアイボリー系の地色に、青い花模様と大きなメダリオンが広がる一枚です。表示ラベルの素材は毛100%、原産国はベルギー。房を除いたサイズは200×290cmで、面積は約5.8㎡あります。

今回のご依頼は、普段お使いの絨毯を定期的にクリーニングするためのものでした。全体にくすみがあり、黒い汚れのシミと黄色いシミが見られ、毛並みも荒れていました。見た目の汚れを洗うことに加えて、手触りを整える仕上げまでが今回の作業です。

大きな絨毯では、洗い方だけでなく運び出しも気になるところです。今回もご自宅まで集配に伺いました。ご自身で持ち込めるかどうかを判断する前に、サイズと全体写真、お住まいの地域をお知らせください。

黒い汚れのシミと、黄色いシミは希望に合わせて対応

洗浄前の花柄ウール絨毯。淡い地色と青い模様の間に黄褐色のシミが点在する
洗浄前の近接写真。花模様の間や縁に、黄褐色の点状・斑状の跡が見られます。

同じ一枚にあるシミでも、お客様がどこまでの改善をご希望かを確認してから作業内容を決めます。今回、黒い汚れのシミは洗浄で落ちました。一方、黄色いシミについては、お客様から除去不要のご希望をいただいていました。

黄色いシミは、お客様のご希望に合わせて個別のシミ抜きを行わず、全体のクリーニングを進めました。全体のくすみを取り、気持ちよく使える手触りに仕上げることを大切にしています。

ご相談では「このシミが特に気になる」「この跡は残っていても構わない」といったご希望も遠慮なくお伝えください。丸洗いで全体の汚れを落とす作業と、特定のシミを対象にする作業を分けてお話しすると、希望する仕上がりを共有しやすくなります。

汚れを溶かして浮かせ、絨毯全体を洗浄

大判のベルギー製ウール絨毯を洗浄している様子。花柄の毛足に泡が広がり、洗い場へ水が流れている
泡を広げて、ベルギー製ウール絨毯の広い面を洗浄しているところです。

当店では、付着した汚れを溶かして浮かせ、絨毯の外へ取り除く流れで洗浄しました。写真は、水と泡を広げて大判の一枚を洗っている途中です。機械を使い、毛足のある面を順に洗浄しています。

今回のように全体がくすんでいる一枚は、目立つシミの場所だけでなく、広い面全体の汚れに対応することが大切です。中央のメダリオン、周囲の花柄、外周の帯まで、絨毯全体を洗います。

洗浄で汚れを浮かせたら、続くすすぎで水とともに外へ流し出します。泡で洗う工程と、汚れを外へ運び出す工程をつなげることで、仕上がりへと進めていきます。

浮いた汚れと洗剤を、すすぎで外へ流し出す

ベルギー製ウール絨毯のすすぎ中の様子。花柄の表面から泡が減り、絨毯の端から洗い場へ水が流れている
洗浄後のすすぎ工程。表面の泡を流し、水を絨毯の端から外へ送り出します。

洗浄後は水を流し、浮いた汚れと泡を絨毯の外へ送り出しました。写真では、表面の泡が減り、青い花柄が見える状態になっています。道具を使って水を端へ動かし、洗い場へ流し出す工程です。

汚れや洗剤が残らないよう、流れ出る水がきれいになるまで、丁寧にすすぎを重ねます。洗った水を毛足の間にとどめず、絨毯の外へ出すところまで進めます。

この写真はすすぎ中の様子です。このあと脱水し、毛並みを整えて乾燥へ進みました。

脱水後に毛並みを整え、ふわふわの手触りに仕上げる

今回、仕上げで特に気を配ったのは、荒れていた毛並みです。脱水後に毛並みを整え、その状態で乾燥させました。洗浄とすすぎに続けて、毛並みを整える作業まで行っています。

仕上がりは、全体のくすみが取れ、手触りがふわふわになりました。黒い汚れのシミも落ちています。見た目の変化に加えて、触れたときの風合いも改善した一枚です。

仕上がりで確認したこと

  • 全体のくすみ:洗浄で取れました。
  • 黒い汚れのシミ:洗浄で落ちました。
  • 手触り:毛並みを整えて乾燥し、ふわふわに仕上がりました。
  • 黄色いシミ:ご希望により、個別のシミ抜きは行っていません。

仕上がりをお伝えするときは、改善した点と、ご希望により作業を行わなかった点を分けてご説明します。今回も、お客様が求めるお手入れの範囲に合わせて仕上げています。

ご自宅での引き取りから、お届け・設置まで

今回は船橋市のご自宅へ引き取りに伺い、クリーニング後のお届けと設置まで当店で対応しました。定期的に手入れをしたくても、近くに依頼できる業者が見つからないというお悩みに、洗浄と集配の両面でお応えした事例です。

大判の絨毯は、持ち込みや返却後の敷き直しまで含めて考える必要があります。「車に積めない」「自分で運ぶのが難しい」「設置まで相談したい」など、運搬に関するご希望も、最初のお問い合わせでお知らせください。

集配・設置をご希望の場合は、お住まいの地域、絨毯のサイズ、搬出入の状況を添えてご相談ください。今回の対応を参考に、ご依頼内容に合った方法をご案内します。

大判ウール絨毯のクリーニングでよくある質問

200×290cmの大判ウール絨毯も洗えますか?

はい。今回、毛100%・200×290cmのベルギー製絨毯を丸洗いし、全体のくすみと黒い汚れのシミを落としました。お手持ちの絨毯も、全体写真と素材表示、サイズをお送りください。詳しくはクリーニングサービスのご案内をご覧いただけます。

気にならないシミは、シミ抜きをしなくてもよいですか?

はい。今回も、黄色いシミは除去不要というお客様のご希望に合わせ、個別のシミ抜きを行わずに全体をクリーニングしました。特に改善したい箇所と、そのままでよい箇所をお知らせください。

毛並みが荒れて、手触りが気になります。

汚れとあわせて、毛並みや手触りもご相談ください。今回の絨毯は、脱水後に毛並みを整えてから乾燥し、ふわふわの手触りに仕上がりました。毛足の摩耗や傷みがある場合はその状態も拝見し、仕上げ方をご案内します。

持ち込みが難しいのですが、引き取りや設置も相談できますか?

はい。今回の船橋市の事例では、ご自宅での引き取りから、お届け・設置まで対応しました。お住まいの地域、サイズ、搬出入の状況を添えて、集配・設置のご希望をお知らせください。

房や縁の補修も一緒に相談できますか?

はい。修理・補修はクリーニングとあわせてご相談ください。当店では新品を除き、クリーニングを行ってから修理・補修を承ります。気になる箇所の写真をお送りください。房・キリム・シラゼの名称と補修も参考になります。