プロが解説: ギャッベのデメリット
結論 ギャッベのデメリットはメリットに変えられる!
・ギャッペとは
ギャッベは、イランのシラーズ地方で作られる手織りの絨毯です。その歴史は古く、数千年にわたる伝統と技術が息づいていて、その織り技術はユネスコ世界無形文化遺産にも登録されています。ギャッベは羊毛を使用し、染料には天然の植物成分を用いることが一般的です。そのため、ギャッベは自然な風合いと独特の鮮やかな色彩が特徴です。また、ホシナマイギャッベと呼ばれるタイプは、現代的なデザインや抽象的な模様を取り入れたもので、インテリアに個性を与えてくれます。そんなギャッベの最大の魅力は、その美しさと高い品質にあります。伝統的な技術と熟練した織子たちの手仕事によって作られるギャッベは、一つひとつが芸術品のような存在です。また、油分を含んだ上質な天然ウール素材を使用しているため、肌触りが柔らかく、快適な使用感が味わえます。
さらに、ギャッベは耐久性が非常に高く、適切なケアをすれば長期間愛用できます。そのため、ギャッベはコストパフォーマンスも優れており、一度購入すれば何年何十年もの間、家族や友人と共に楽しむことができます。
また、ギャッベの独特のデザインや色彩は、インテリアにアクセントを加える効果があります。特にホシナマイギャッベは、現代的な空間にもマッチするデザインが多く、お部屋に美しさと心地良さの一石二鳥の効果をもたらしてくれます。
ギャッベはエコフレンドリーな製品であるのも魅力です。天然の素材だけで作られているため、環境負荷を抑えた持続可能な生産が可能で、ギャッベを選ぶことは地球にやさしい選択となります。
以上の点から、ギャッベは美しさと品質、快適さ、耐久性、デザイン性、そして環境にやさしいという多くの魅力を兼ね備えた絨毯と言えます。
・ギャッベのデメリット
>高価である(価格帯の概要)
特に最高級ランクであるホシナマイギャッベは、その手織りの技術と美しさから、一般的な市販の絨毯に比べて高価であることが知られています。価格はサイズや素材、デザインによって異なりますが、一般的には数万円から数十万円の範囲で取引されています。▲織りのランク表※当社比
>ギャッベの価格に影響する要因
天然染料を使用したものや織り手の技術が高いものは価格が高くなる傾向があります。特に、ホシナマイギャッベの価格は、使用している素材の品質、織り手の技術やデザイン、そして高密度のため織りあがるまでに時間がかかることが影響しています。>重量が重い(ギャッベの重さによる問題点)
ギャッベは、遊牧民が地面に敷いて寝泊まりするという生活道具であったため、羊毛をふんだんに使用した毛足が長い作りです。厚手なので重量が重いことがデメリットとされることもありますが、逆に、床の硬さや冷えをブロックするというメリットでもあります。▼プロが対策方法をアドバイス▼
ギャッベは手作りなので、その厚みも商品ごとに様々です。自分にとって程よい商品を選べばその悩みは解消されます。厚みによる良し悪しはございません。使いやすい厚さのギャッベを選ぶのがポイントです。
ホシナマイギャッベは、日本の住環境を考慮して作られたブランドなので、私たち日本人が扱いやすいような品質設計がされています。ギャッベの魅力を損なわない程よい重量感や遊び毛の少ない織り方の工夫によって、大きなサイズのギャッベでも掃除や移動の大変さが軽減され快適に使っていただけます。
<< ギャッベの掃除機のかけ方のコツ動画 >> ▲公式ユーチューブでは、ギャッベを動かさず掃除機をかける方法を紹介しています!
>たまに匂いがすることがある(ウールの匂いについての理解)
ギャッベは、天然のウール素材です。湿度が高い日や湿気の多い環境下で、ウール特有の匂いが出ることがあります。動物の油ような匂いなどと表現される場合が多いのですが、これは、ウールに含まれる油分(ラノリン成分)や羊毛の性質(調湿効果)に由来するものです。
羊毛は湿気にされされると、湿ったような感じになり、匂いが発生する原因となります。羊毛(ウール)には、毛穴から湿気を吸収したり、放出したりする機能がありますが、湿度が高い場合は湿気の吸収量が増えて、放出量が追いつかずに湿気がウール内に留まります。
匂いが気になる時には、換気を行い、外の空気を取り入れてウールの湿度を下げることがポイントです。ギャッベからの匂いは、部屋全体の湿度が高いことを示すサインなので、天然の湿度計ともいえる機能であると同時に、使われているウールに油分(ラノリン成分)が存在する証でもあります。
湿度が下がれば匂いはなくなります。ウールの匂いのメカニズムについて理解し、上手に付き合っていくことで、ギャッベを快適に使用することができます。
例外的に、ギャッベの仕上げの洗浄作業が不十分な商品、もしくは製作工程で何らかの問題のある商品の場合、湿度に関わらず匂うケースもありますので、そのような場合にはしっかりと水洗いでクリーニングするなどの対応が必要になります。
・匂い対策とケア方法
ホシナマイギャッベについての匂い対策は、定期的な換気を行い、室内の湿度を下げることが有効です。また、ギャッベを定期的に干すことで、ウール由来の匂いを軽減することができます。さらに、専用のクリーニング剤を使用してギャッベを掃除することで、匂いの原因となる油分や経年使用による汚れ由来の匂いも取り除くことが可能です。ウール由来の匂いが気になる場合は、適度な湿度を保つための除湿器の使用を検討することもおすすめです。これにより、ギャッベの状態をより良く保ち、快適な居住環境を維持することができます。
ギャッベはその美しさと手織りの技術から、高価であることや重量が重いこと、そして匂いが気になることもある、という点がデメリットとして考えられるものの、上手く付き合っていくことで、まったく気にならずに長く愛用することができます。実際、デメリットとして挙げた点をまったく感じない愛用者のほうが数が多いかもしれません。ギャッベの独特の魅力を楽しみながら快適なインテリア空間を作り上げてください。
▲( 当店お買い上げのお客様のインテリアフォト )▲
・デメリットを上手に取り入れる(高品質な素材と職人技)
ホシナマイギャッベは、高価な価格が示すように、高品質な素材と熟練した職人技によって作られています。ウールは耐久性があり、快適な肌触りであるだけでなく、美しいデザイン性も兼ね備えています。このような特徴は、他の一般的なカーペットには見られないものであり、ホシナマイギャッベの存在価値を高めています。
耐久性と長期的なコスト効果
ホシナマイギャッベは耐久性があり、適切なケアを行いながら長期間使用することができます。長期的な時間軸で考えると、高い買い物ではありますが、後々のコスパは良いのです。デメリットがメリットに変わることがわかりるでしょう。
▲( 当店お買い上げのお客様のインテリアフォト )▲
>適切な保管方法
ホシナマイギャッベを長期間保管する際の適切な方法をご紹介します。まず、保管場所は湿度が低く、通気性の良い場所を選ぶようにしてください。これにより、カビやダニの発生を防ぐことができます。また、ギャッベを保管する場合は防虫剤使用してください。虫食いの被害を防ぐことができます。
以上のケアを行うことで、ホシナマイギャッベの美しさと機能性を長くキープすることができます。結果として、保管時のギャッベのデメリットも解消されます。
・まとめ
>ギャッベのデメリットと向き合う意義
この記事では、考えられるギャッベのデメリットとして「高価である」「重い」「匂いがする」という点を取り上げてみました。しかし、こうして考えてみるとそれもデメリットとは言えないかもしれません。私たちがギャッベの特性を理解することで、ギャッベの魅力をもっと十分に楽しむことができると思います。ついついデメリットだ、と思いがちな点を理解することでギャッベをより長く気持ち良く使っていくことができるでしょう。>ギャッベ選びのポイント
ギャッベを選ぶ際、ここで取り上げた「重量」、「匂い」は分かりやすいポイントかと思います。「値段」については、はじめに心に設定した予算があると思いますが、後々を見据えたクォリティ、素材や織り方のことも一度考えていただきたいと思います。ギャッベにはランクがあります。価格が高いのにも理由がありますし、長期的なスパンや日々の満足感で割れば、もしかしてハイランクの商品の方がコストパフォーマンスが優れているかもしれません。「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)=人生の充実」を考えたギャッベ選びをおすすめいたします。
>ギャッベが愛される理由
ギャッベには多くのコレクター、愛好者、ファンがいます。当店もその中の一人です。なんといっても一枚一枚ギャッベの持つ人間味のある個性が人をひきつけます。ギャッベは、美しいデザインやノスタルジックで伝統的な作り方、人にやさしい機能性をもっています。ギャッベのデメリットでは、と思われがちな点を取り上げましたが、ギャッベのデメリットだと片づけてしまわず、ギャッベとの共生をより楽しく、快適にする助けとなれば幸いです。結果、デメリットを含めたギャッベ全体に対する愛着が深まり、「今まで以上に好き」と感じてもらえれば嬉しいです。シェア: