白い生成りギャッベをふわふわに|約12年使ったウール絨毯の丸洗い
ORIENTAL MOON / CLEANING JOURNAL
白い生成りのギャッベを、ふわふわの毛並みに。リビングで約12年使われたウールの一枚を、表裏の洗浄から最後の仕上げまで丁寧に整えました。
今回お預かりした絨毯
- 種類・素材
- ギャッベ/ウール
- サイズ
- 約200 × 190cm
- 使用場所
- リビング
- 使用年数
- 約12年(ご依頼時の申告)
生成りの地に、小さな動物のようなモチーフが入ったギャッベです。日々使ってきた一枚には、毛足が寝て見える部分や全体のくすみが見られました。目指したのは、生成りの風合いを生かしながら、気持ちのよい毛並みに仕上げることです。
約12年、リビングで使われてきた一枚
大きさは約200×190cm。明るい地色だからこそ、毛足の向きや汚れによる見え方の違いが分かります。洗浄前に全体と細部の状態を確認しました。

このギャッベには、もともとのベージュやグレーの濃淡があります。写真で見える色の違いが、すべて汚れというわけではありません。
表も裏も洗い、泡と汚れをすすぐ
1.手ブラシで、毛足を見ながら洗浄
表面に水と洗剤を行き渡らせ、手ブラシで洗います。機械の工程と手作業を組み合わせて、一枚の状態を見ながら進めました。

2.裏面にも手をかける
表の毛足だけで終わらず、裏側も洗浄します。作業映像では、織り目が見える裏面に機械をかけている様子も記録しました。

3.かき出しとすすぎ
汚れを含んだ泡と水分をかき出し、すすぎを進めます。泡を広げて洗う場面だけでなく、その後に流し出すところまでが洗浄の工程です。

最後の仕上げで、ふわふわの毛並みに
洗浄後は、毛足の状態を確かめながら仕上げます。今回の一枚は、生成りのやさしい表情を残し、ふわふわの毛並みに整いました。



自然な濃淡も、この一枚の持ち味です。真っ白一色に変えるのではなく、長く親しんだ風合いを生かした仕上がりをご覧ください。
手触りは写真だけでは伝わりきらないため、毛足が見える近接写真も掲載しています。洗浄前後では撮影場所と光の条件が異なります。
よくある質問
Q.白いギャッベは、真っ白になりますか?
A.生成りや天然の色の濃淡は、その一枚の特徴です。汚れによるくすみと元の色を区別して確認します。もともとの生成り色や染色を、白一色に変えるという意味のクリーニングではありません。
Q.10年以上使ったウールギャッベでも相談できますか?
A.はい。今回も約12年使われた一枚です。年数だけで判断せず、毛足、縁、裏面などの状態を確認してご案内します。傷みが気になる場合は、その部分の写真もお送りください。
Q.毛足が寝たギャッベは、必ずふわふわになりますか?
A.仕上がりは毛足の摩耗や傷み、素材の状態によって異なります。今回は洗浄と仕上げでふわふわの毛並みに整いましたが、失われた繊維そのものを元に戻す作業ではありません。
