ペルシャ絨毯完全ガイド|選び方・産地まで専門店が徹底解説
ペルシャ絨毯完全ガイド|選び方から産地まで専門店が徹底解説

イラン直輸入の本格ペルシャ絨毯
ペルシャ絨毯は2500年以上の歴史を持つ世界最高峰の手織り絨毯です。本記事では、30年の経験を持つ専門店オリエンタルムーンが、ペルシャ絨毯の基礎知識から選び方、産地別特徴、お手入れ方法、価格相場まで、購入前に知っておきたい情報を完全解説いたします。
ペルシャ絨毯とは|世界最高峰の手織り絨毯
ペルシャ絨毯とは、イラン(古代ペルシャ)で製作される手織りの絨毯のことです。その美しさと品質の高さから「使う芸術品」と称され、世界中の愛好家から高い評価を受けています。
ペルシャ絨毯の定義
- 製造地:イラン国内で製作された絨毯のみがペルシャ絨毯と呼ばれる
- 製法:100%手織り(機械織りは含まない)
- 素材:天然素材(ウール、シルク、コットン)を使用
- 染色:伝統的な草木染めまたは良質な化学染料
- 技法:ペルシャ結び(シングルノット)を基本とする手結び

職人による手織り作業

緻密な手結びの証拠
💡 豆知識:ペルシャ絨毯とペルシア絨毯の違い
「ペルシャ絨毯」と「ペルシア絨毯」は同じものを指します。ペルシャ(Persia)はイランの旧称で、現在でも絨毯の分野では「ペルシャ絨毯」という呼び方が一般的です。英語では「Persian Carpet」または「Persian Rug」と呼ばれています。
ペルシャ絨毯が「使う芸術品」と呼ばれる理由
ペルシャ絨毯は単なる敷物ではありません。一枚一枚が職人の魂が込められた芸術作品であり、同時に日常生活で使用できる実用品でもあります。この「芸術性」と「実用性」の完璧な融合こそが、ペルシャ絨毯が世界中で愛される理由なのです。
ペルシャ絨毯の歴史|2500年の伝統と文化
古代ペルシャ時代(紀元前6世紀~)
ペルシャ絨毯の歴史は、紀元前6世紀のアケメネス朝ペルシャ時代まで遡ります。1949年にシベリアのパジリク古墳で発見された「パジリク絨毯」は、現存する最古のペルシャ絨毯として知られ、その精巧な技術は現代でも驚きをもって迎えられています。
イスラム時代の発展(7世紀~)
7世紀のイスラム征服後、ペルシャ絨毯はイスラム文化の影響を受けながらも独自の発展を遂げました。特にアッバース朝時代(750-1258年)には、バグダードを中心とした宮廷文化の中で絨毯製作技術が大きく発展しました。
サファヴィー朝の黄金時代(1501-1736年)
シャー・アッバース1世(在位1587-1629年)の治世下で、ペルシャ絨毯は芸術的頂点に達しました。この時代に確立された文様やデザインは、現在でも「シャー・アッバース文様」として親しまれ、多くのペルシャ絨毯に用いられています。

イラン国立絨毯博物館蔵のアンティーク品
近代から現代への継承
19世紀後半から20世紀にかけて、西欧での需要拡大に伴い、ペルシャ絨毯の輸出産業が本格的に発展しました。現在でもイラン全土80以上の産地で、2500年以上前から受け継がれる伝統的な手法による絨毯製作が続けられています。
🏛️ 歴史の重要ポイント
- 紀元前6世紀:ペルシャ絨毯の起源
- 7-13世紀:イスラム文化との融合
- 16-17世紀:サファヴィー朝での芸術的完成
- 19-20世紀:国際的な評価と産業化
- 現在:伝統技法の継承と革新
ペルシャ絨毯の特徴|他の絨毯との違い
1. 緻密な手結び技術
ペルシャ絨毯の最大の特徴は、1平方センチメートルあたり数百個のノット(結び目)による緻密な織りです。高級品では1平方センチメートルあたり100-200ノット、最高級品では300ノット以上に達することもあります。
ノット数による品質分類
品質レベル | ノット数(1㎠あたり) | 価格帯目安 | 用途・特徴 |
---|---|---|---|
普及品 | 30-60ノット | 5-15万円 | 日常使い、初心者向け |
中級品 | 60-120ノット | 15-50万円 | リビング用、バランス重視 |
高級品 | 120-200ノット | 50-150万円 | 装飾・投資目的 |
最高級品 | 200ノット以上 | 150万円以上 | コレクション・美術品 |

普及品(粗いノット)

高級品(細かいノット)

最高級品(極細ノット)
2. 天然素材の使用
ウール(羊毛)- 全体の約80%
最も一般的な素材で、イラン産の羊毛は脂肪分が適度で、耐久性と美しい光沢を併せ持ちます。特に高地で育った羊の毛は品質が高く、コルカニ・ウールと呼ばれる最高級品もあります。
シルク(絹)- 最高級素材
最高級品に使用される素材で、独特の光沢と細かい表現力が特徴です。シルク100%の絨毯は芸術品としての価値も高く、投資対象としても注目されています。見る角度によって色が変わる「玉虫色効果」も美しさの特徴です。
コットン(綿)- 構造材
主に経糸(たていと)や緯糸(よこいと)に使用され、絨毯の構造を支える重要な役割を果たします。高品質なコットンを使用することで、絨毯の形状安定性が向上します。
3. 草木染めの美しい色彩
伝統的なペルシャ絨毯は、天然染料を使用した草木染めが特徴です:
- マダー(茜):深い赤色を生み出す
- インディゴ(藍):美しい青色の基本
- サフラン:鮮やかな黄色
- ザクロの皮:温かみのある黄色
- クルミの殻:自然な茶色
これらの天然染料は時間とともに色が深まり、独特の風合いを生み出します。現代では品質の良い化学染料も使用されており、色落ちしにくく実用的です。
4. 使うほど美しくなる特性
ペルシャ絨毯は「使うほど美しくなる」と言われます。適度な使用により:
- 毛足が馴染み、自然な艶が生まれる
- 色彩が深みを増し、落ち着いた美しさを獲得
- 全体的な風合いが向上し、高級感が増す
この特性により、高品質なペルシャ絨毯は数十年、場合によっては100年以上使用することが可能で、世代を超えて受け継がれる家宝となることも珍しくありません。
ペルシャ絨毯五大産地完全ガイド
イラン国内には80以上の産地がありますが、中でも品質・知名度ともに高い五大産地の特徴を詳しくご紹介します。
1. ナイン産(Nain)🏆 人気No.1
📍 基本情報
- 位置:イラン中部、イスファハン州
- 人口:約6万人
- 生産開始:1920年代(比較的新しい産地)
- 特徴:上品なベージュ系カラーで日本の住環境にマッチ
🎨 デザインの特徴
シャー・アッバース文様が代表的で、中央に大きなメダリオン(円形の装飾)、四隅にコーナー装飾を配した伝統的なレイアウトが特徴です。ベージュやクリーム色を基調とし、ブルーやレッドのアクセントが美しく調和します。

ナイン産の特徴的なベージュ系デザイン
🏷️ 品質分類(LA システム)
- 4LA(4ラー):最高級、シルク混紡、1㎠あたり150-200ノット
- 6LA(6ラー):高級、ウール100%、1㎠あたり100-150ノット
- 9LA(9ラー):中級、日常使いに最適、1㎠あたり80-120ノット
- 12LA(12ラー):普及品、初心者向け、1㎠あたり50-80ノット
💰 価格帯・おすすめ用途
価格帯:15万円~300万円(サイズ・品質により変動)
おすすめ用途:リビング、応接室、書斎
こんな方におすすめ:初めてペルシャ絨毯を購入する方、上品で落ち着いた空間を作りたい方
2. タブリーズ産(Tabriz)💪 最強の耐久性
📍 基本情報
- 位置:イラン北西部、東アーザルバーイジャーン州州都
- 人口:約170万人(イラン第5の都市)
- 歴史:14世紀から続く伝統産地
- 技法:トルコ結び(ダブルノット)で非常に丈夫
🎨 デザインの特徴
幾何学模様と花柄の組み合わせが特徴的で、力強い印象を与えます。赤やブルーを基調とした鮮やかな色彩で、中央のメダリオンを囲むように精密な文様が配置されます。「ヘラティ文様」と呼ばれる魚の骨のような模様も人気です。

タブリーズ産の特徴的なマヒ柄デザイン
🔧 技術的特徴
他の産地と異なりトルコ結び(ダブルノット)を使用するため、非常に丈夫で耐久性に優れています。また、裏面の仕上がりが美しく、構造的にも優れています。
💰 価格帯・おすすめ用途
価格帯:10万円~200万円
おすすめ用途:ダイニング、書斎、オフィス
こんな方におすすめ:耐久性を重視する方、力強いデザインを好む方
3. イスファハン産(Isfahan)👑 最高級の芸術品
📍 基本情報
- 位置:イラン中部、イスファハン州州都
- 人口:約200万人
- 歴史:サファヴィー朝の首都、絨毯製作の中心地
- 特徴:最高級品の産地、芸術的価値が最も高い
🎨 品質の特徴
極めて細かい織りが特徴で、1平方センチメートルあたり150-300ノットの密度を誇ります。シルク100%または最高級ウールを使用し、細部まで精密に表現された芸術的価値の高い作品を生み出します。
🎭 デザインの特徴
繊細で上品なデザインが特徴で、花鳥風月をモチーフとした文様や、精密な幾何学模様が見られます。色彩も上品で、深みのあるブルーやワインレッドが多用されます。

イスファハン産の特徴的なメダリオンコーナーデザイン
💰 価格帯・おすすめ用途
価格帯:50万円~300万円以上
おすすめ用途:装飾用、投資目的、コレクション
こんな方におすすめ:最高品質を求める方、投資目的の方、芸術品として楽しみたい方
4. シラーズ産(Shiraz)🐪 トライバルの魅力
📍 基本情報
- 位置:イラン南部、ファールス州州都
- 人口:約190万人
- 特徴:トライバル(部族系)絨毯の中心地
- 製作者:カシュガイ族、ハムセ族等の遊牧民
🎨 デザインの特徴
幾何学文様と動物モチーフが特徴的で、素朴で力強い印象を与えます。濃紺とレッドを基調とした鮮やかな色彩で、ラクダや鳥、花などの自然をモチーフとした文様が見られます。

シラーズ産の特徴的なアニマル柄デザイン
🏕️ 文化的背景
遊牧民の生活から生まれた絨毯のため、実用性を重視した丈夫な作りが特徴です。また、部族の文化や伝統が文様に込められており、それぞれに意味や物語があります。
💰 価格帯・おすすめ用途
価格帯:5万円~60万円
おすすめ用途:カジュアルリビング、子供部屋、初心者向け
こんな方におすすめ:初めてペルシャ絨毯を購入する方、カジュアルな空間に合わせたい方
5. クム産(Qom)✨ シルクの最高峰
📍 基本情報
- 位置:イラン中部、クム州州都
- 人口:約120万人
- 特徴:シルク絨毯の最高峰
- 生産開始:1930年代(比較的新しい産地)
🎨 品質の特徴
シルク100%の絨毯で有名で、その美しい光沢と精密な織りは世界最高水準です。縦糸の本数により品質が分類され、400-1000本/平方インチの高密度織りが特徴です。
🎭 デザインの特徴
極めて精密で芸術的なデザインが特徴で、絵画のような表現力を持ちます。花柄、動物、風景、人物など、様々なモチーフが精密に表現されます。

クム産の特徴的な総シルク絨毯
💰 価格帯・おすすめ用途
価格帯:80万円~500万円以上
おすすめ用途:装飾専用、投資目的、美術品として
こんな方におすすめ:最高級品を求める方、投資・コレクション目的の方
選び方完全ガイド|失敗しない5つのステップ
1使用目的を明確にする
🏠 日常使い重視の場合
- 素材:ウール100%
- おすすめ産地:ナイン、タブリーズ、シラーズ
- 価格帯:10-30万円
- メリット:丈夫で手入れが簡単、日常的に使える
🎨 装飾・投資目的の場合
- 素材:シルク100%またはシルク混紡
- おすすめ産地:イスファハン、クム
- 価格帯:50万円以上
- メリット:美術品価値、資産性、希少性
2設置場所に適したサイズを選ぶ
🚪 玄関・廊下用(60×90cm~100×150cm)
おすすめ産地:シラーズ、小型ナイン
価格帯:5-20万円
選び方のポイント:汚れに強い濃色、耐久性重視
🍽️ ダイニング用(150×200cm~200×250cm)
おすすめ産地:ナイン、タブリーズ
価格帯:20-60万円
選び方のポイント:テーブル・椅子がすべて乗るサイズ、お手入れしやすい素材
🛋️ リビング用(200×300cm以上)
おすすめ産地:ナイン、タブリーズ、イスファハン
価格帯:50-200万円
選び方のポイント:部屋の3分の2程度のサイズ、家具とのバランス

玄関用(60×90cm)

アクセントラグ(95×140cm)

ダイニング用(165×210cm)

リビング用(200×300cm)
3予算に応じた選択
💰 初心者向け(5-15万円)
- シラーズ産ウール絨毯
- 小型ナイン産(12LA-9LA)
- 小型タブリーズ産
メリット:手頃な価格でペルシャ絨毯の良さを体験できる
💎 中級者向け(15-50万円)
- ナイン産6LA-4LA
- タブリーズ産中~大型
- カシャーン産ウール
メリット:品質と価格のバランスが良く、満足度が高い
👑 上級者向け(50万円以上)
- イスファハン産コルクウール×シルク
- クム産シルク
- アンティーク・オールド品
メリット:最高品質、投資価値、一生物の価値
4デザインの選び方
🏛️ クラシカルデザイン
特徴:伝統的な花柄、メダリオンデザイン
適した空間:格調高いリビング、応接室
代表産地:ナイン、イスファハン
📐 幾何学デザイン
特徴:規則的な幾何学模様
適した空間:モダンなインテリア、オフィス
代表産地:タブリーズ、ヘリーズ
🏕️ トライバルデザイン
特徴:部族的な文様、動物モチーフ
適した空間:カジュアルリビング、書斎
代表産地:シラーズ、ハマダン
5信頼できる専門店を選ぶ
✅ 確認すべきポイント
- 直輸入の証明:イランからの直接仕入れの証拠
- 専門知識:産地や品質について詳しく説明できる
- アフターサービス:クリーニング・修理サービスの有無
- 品質保証:本物であることの保証書
- 実績:長年の営業実績と顧客満足度
初心者向けガイド|最初の一枚の選び方
🔰 初心者の方へのメッセージ
ペルシャ絨毯は高価な買い物ですが、正しく選べば一生涯使える素晴らしい投資です。最初の一枚は無理をせず、実際の生活で使いやすいものを選ぶことが大切です。
🎯 初心者におすすめの「最初の一枚」
🥇 最もおすすめ:ナイン産9LA(150×200cm)
- 価格:5-15万円
- 特徴:品質と価格のバランス◎
- 用途:リビング・ダイニング
- メリット:失敗が少ない、リセールバリューあり

初心者におすすめ:ナイン産9LA(5-15万円)
🥈 予算重視:シラーズ産(100×150cm)
- 価格:8-15万円
- 特徴:手頃な価格で本格的
- 用途:玄関・小さなスペース
- メリット:初期投資が少ない、扱いやすい
❌ 初心者が避けるべき選択
- シルク100%の絨毯:美しいが高価で扱いが難しい
- 白やクリーム系の薄い色:汚れが目立ちやすい
- 極端に安い商品:品質に問題がある可能性
- サイズが合わない商品:後悔の原因になりやすい
📝 購入前のチェックリスト
✅ 確認事項
- 設置予定場所のサイズを正確に測る
- 予算の上限を決める(+10%の余裕を持つ)
- 家族の同意を得る
- メンテナンス方法を確認する
- 保証・アフターサービスを確認する
- 実物を必ず見て触って確認する
🤝 専門店での相談のコツ
当店では初心者の方にも安心してお選びいただけるよう、以下のサポートを提供しています:
- 無料相談:経験豊富なスタッフが丁寧にアドバイス
- 試し敷きサービス:実際のお部屋でお試しいただけます
- 分割払い対応:お支払い方法のご相談承ります
- 返品交換保証:万が一気に入らない場合の対応
価格ガイド|相場と価格決定要因
💰 価格決定の主要因子
🎯 1. ノット数(織りの密度)
1平方センチメートルあたりのノット数が多いほど高価になります。300ノット以上は最高級品です。
🧵 2. 素材
シルク > ウール+シルク > ウール100% > その他の順で価格が決まります。
🏛️ 3. 産地
イスファハン・クム > ナイン・タブリーズ > その他の順で価格差があります。
📏 4. サイズ
大きいほど高価になりますが、単位面積あたりの価格は大型の方が安くなる傾向があります。
⏰ 5. 製作年代
アンティーク(100年以上)> オールド(50-100年)> 新品の順で価値が決まります。
🎨 6. デザイン・希少性
有名工房作品や希少なデザインは高値がつきます。
📊 サイズ別価格相場(2025年現在)
サイズ | 普及品(ウール) | 中級品(ウール) | 高級品(シルク混) | 最高級品(シルク) |
---|---|---|---|---|
60×90cm | 3-8万円 | 8-20万円 | 20-50万円 | 50-150万円 |
100×150cm | 8-15万円 | 15-40万円 | 40-100万円 | 100-300万円 |
150×200cm | 15-30万円 | 30-80万円 | 80-200万円 | 200-500万円 |
200×300cm | 30-60万円 | 60-150万円 | 150-400万円 | 400万円以上 |
🎯 産地別価格特徴
- シラーズ産:最もリーズナブル、5-30万円が中心価格帯
- ナイン産:バランス重視、15-60万円が人気価格帯
- タブリーズ産:耐久性重視、10-80万円と幅広い
- イスファハン産:最高級、50万円以上が基本
- クム産:シルク専門、80万円以上が一般的
💡 賢い購入のポイント
- 予算の80%程度の商品を狙う(余裕を持つ)
- 相場より極端に安い・高い商品は避ける
- 投資目的なら有名産地の高品質品を選ぶ
- 実用性重視なら中級品がコストパフォーマンス◎
お手入れ方法|長く美しく使うコツ
🌟 基本理念
ペルシャ絨毯は適切なお手入れにより100年以上使用できます。日常の簡単なケアと定期的な専門メンテナンスが美しさを保つ秘訣です。
🏠 日常のお手入れ
🧹 1. 掃除機での清掃(週2-3回)
- 方向:毛足の流れに沿って優しく
- 強さ:弱めの吸引力で
- 注意点:フリンジ部分は避ける
- 頻度:日常使いなら週2-3回
🔄 2. 定期的なローテーション(3ヶ月に1回)
-
目的
- 目的:摩耗の偏りを防ぐ
- 方法:180度回転させる
- 効果:均等な使用で寿命延長
- タイミング:季節の変わり目がおすすめ
☀️ 3. 直射日光対策
- 避けるべき:長時間の直射日光
- 対策:カーテンやUVフィルムで調節
- 理由:色褪せ防止
- 許容範囲:間接光は問題なし
💧 4. 液体をこぼした時の対処
- すぐに:乾いた布で吸い取る
- こすらない:叩くように吸収
- 水で薄める:しつこい汚れは薄めて吸収
- 専門店へ:早めに相談する

正しい掃除機のかけ方

数年に1回の専門クリーニング
🔧 定期メンテナンス
年1回の専門クリーニング
ペルシャ絨毯専門のクリーニングを2、3年に1回位受けることで、美しさを長期間保てます。当店では以下のサービスを提供しています:
- 水洗いクリーニング:汚れを根本から除去
- 補修:破損・ホツレ拡大防止
- 毛足の整え:美しい風合いを復活
- 防虫・防カビ処理:生地の劣化防止に最適
修理・補修サービス
小さなほつれや穴も、早期発見・修理により完全に修復できます:
- ほつれ修理:初期段階なら簡単に修復
- 穴の補修:同色の糸で目立たなく修復
- フリンジ修理:切れたフリンジの補修
- 端の補強:摩耗しやすい部分の予防処理
🏆 オリエンタルムーンのメンテナンス実績
当店では年間2000件以上のクリーニング・修理を手がけており、100年以上前のアンティーク品の修復実績も豊富です。大切なペルシャ絨毯を末永くお使いいただけるよう、専門技術でサポートいたします。
本物の見分け方|偽物に騙されないために
⚠️ 重要な注意喚起
残念ながら市場には「ペルシャ絨毯」と称した偽物や粗悪品が出回っています。高価な買い物だからこそ、本物を見分ける知識を身につけましょう。
🔍 本物の特徴チェックポイント
✅ 1. 裏面の確認
- 手結びの証拠:結び目が一つ一つ確認できる
- 不規則性:完全に均一でない(手作りの証拠)
- 糸の太さ:微妙にバラつきがある
- 表裏の一致:表と裏の模様が一致

✅ 本物:手結びの独立したドット状の結び目

❌ 偽物:機械織りの縦方向の均一な織り
✅ 2. 素材の確認
- 天然素材の手触り:ウールやシルクの自然な感触
- 燃焼テスト:天然素材は髪の毛や紙のような臭い
- 光沢:シルクは角度により色が変わる
- 弾力性:ウールは自然な弾力がある
✅ 3. 製造国・産地証明
- 原産地証明書:イラン政府発行の証明書
- 輸入証明:正規輸入の証拠
- 産地タグ:織り込まれた産地表示
- 品質保証書:販売店の保証書
❌ 偽物・粗悪品の特徴
🚨 注意すべき特徴
- 機械織りの証拠:完全に均一な織り、裏面にゴム加工
- 化学繊維の使用:不自然な光沢、プラスチックのような手触り
- 偽の産地表示:「ペルシャ風」「ペルシャ調」の表記
- 極端に安い価格:相場の半額以下の商品
- 中国・パキスタン製:「ペルシャ絨毯」と称して販売
- 証明書なし:産地証明や品質保証がない
🛡️ 安心して購入するための対策
-
信頼できる専門店を選ぶ
- 長年の営業実績がある
- イランからの直輸入実績
- 専門知識を持ったスタッフがいる
-
必ず実物を確認する
- 手で触って素材感を確認
- 裏面の織りを詳しくチェック
- 光にかざして透け具合を確認
-
書類を確認する
- 原産地証明書の有無
- 品質保証書の内容
- アフターサービスの内容
🏪 オリエンタルムーンの保証
当店では輸入に際してイラン政府発行の原産地証明書を取得、商品の品質に対して永久保証をしています。万が一偽物であった場合は全額返金いたします。25年の実績と信頼でお客様に安心をお届けします。
投資価値ガイド|資産としてのペルシャ絨毯
📈 ペルシャ絨毯の投資的魅力
高品質なペルシャ絨毯は「動く美術品」として、年月とともに価値が上昇する傾向があります。特に以下の要因により、投資対象として注目されています。
🌍 希少性の高まり
- 職人の減少:伝統技術を持つ職人が年々減少
- 材料コストの上昇:良質な天然素材の価格上昇
- 国際情勢:経済制裁による輸出入の制限
- 需要の増加:世界的なペルシャ絨毯ブーム
💎 投資価値の高い商品特徴
🏆 最高投資価値
- イスファハン産シルク
- クム産シルク
- 有名工房作品
- アンティーク品(100年以上)
期待リターン:年3-8%
🥈 安定投資価値
- ナイン産高級品
- タブリーズ産大型
- カシャーン産シルク混
- オールド品(50-100年)
期待リターン:年1-5%
📊 過去の価格推移データ
当店の販売実績に基づく過去20年間の価格推移(代表例):
商品例 | 2005年価格 | 2015年価格 | 2025年価格 | 年平均上昇率 |
---|---|---|---|---|
イスファハン産シルク (200×300cm) |
150万円 | 200万円 | 280万円 | 約3.2% |
クム産シルク (150×200cm) |
100万円 | 140万円 | 200万円 | 約3.6% |
ナイン産6LA (200×300cm) |
40万円 | 55万円 | 75万円 | 約3.1% |
💡 投資として購入する際のポイント
✅ 1. 品質重視の選択
- 最高級産地(イスファハン、クム)を選ぶ
- シルク100%または高級ウール
- ノット数150以上/㎠
- 有名工房作品を優先
✅ 2. 適切なサイズ選択
- 200×300cm以上の大型サイズ
- リセール時の需要が高い
- 展示・保存しやすいサイズ
✅ 3. 完璧な状態管理
- 定期的な専門クリーニング
- 適切な保存環境の維持
- 使用は最小限に抑える
- 保証書類の完全保管
⚠️ 投資リスクの理解
- 流動性:株式と比べて現金化に時間がかかる
- 保管コスト:適切な保存環境の維持費用
- 市場変動:需要の変化による価格変動
- 真贋リスク:専門知識なしでの購入リスク
🎯 投資としての結論
ペルシャ絨毯は「使いながら価値が上がる」稀有な投資対象です。純粋な投資目的でなく、美しい芸術品として日常に取り入れながら、結果的に資産価値が向上するという考え方がおすすめです。
よくある質問|専門店が回答
ペルシャ絨毯用語集
ペルシャ絨毯に関する専門用語を分かりやすく解説します。
あ行
- アッバース文様
- シャー・アッバース朝時代の代表的デザイン。花と蔦の組み合わせが特徴。
- イスファハン
- ペルシャ絨毯五大産地の一つ。最高級品の産地として有名。
- ウール
- ペルシャ絨毯の主要素材。イラン産羊毛は品質が高い。
か行
- 草木染め
- 天然染料による伝統的染色技法。時間とともに色が深まる。
- クム産
- シルク製ペルシャ絨毯の最高級産地。1930年代から本格生産開始。
- コルカニ・ウール
- イラン高地産の最高級羊毛。光沢と弾力性に優れる。
さ行
- シラーズ産
- トライバル(部族系)絨毯で有名な産地。カシュガイ族の作品が代表的。
- シルク
- 最高級ペルシャ絨毯の素材。光沢と細かい表現力が特徴。
- シングルノット
- ペルシャ結びとも呼ばれる結び方。一つの経糸に対して一回結ぶ。
た行
- タブリーズ産
- 14世紀から続く伝統産地。トルコ結びを使用し耐久性に優れる。
- トライバルラグ
- 遊牧民が作る部族系絨毯。幾何学模様と動物モチーフが特徴。
- トルコ結び
- ダブルノットとも呼ばれる結び方。二つの経糸に一回で結ぶ。
な行
- ナイン産
- ベージュ系の上品な色彩で人気の産地。LAシステムで品質分類。
- ノット
- 絨毯の結び目。1平方センチメートルあたりの数で品質を評価。
は行
- パジリク絨毯
- 現存する最古のペルシャ絨毯。紀元前5世紀の作品。
- フリンジ
- 絨毯の両端にある房状の部分。経糸の延長部分。
- ペルシャ結び
- シングルノットのこと。ペルシャ絨毯の基本的な結び方。
ま行
- マダー
- 茜のこと。赤色系の天然染料として使用される。
- メダリオン
- 絨毯中央の円形または楕円形の装飾モチーフ。
や行・ら行
- ヤラメ
- シラーズ地方の部族系絨毯の一種。
- LA(ラー)
- ナイン産絨毯の品質分類システム。数字が小さいほど高級。
📚 さらに詳しく知りたい方へ
ペルシャ絨毯の専門用語は数百種類あります。ご不明な用語がございましたら、当店の専門スタッフにお気軽にお尋ねください。25年の経験を活かし、分かりやすくご説明いたします。
🛍️ オリエンタルムーンでペルシャ絨毯を見つけよう
イラン直輸入の本格ペルシャ絨毯をご用意しています。
25年の経験を持つ専門店が、あなたにぴったりの一枚をご提案いたします。
🚚 全国送料無料
大切な絨毯を安全にお届け
🛡️ 品質保証
本物保証・返金対応
🔧 アフターサービス
クリーニング・修理対応
💳 分割払い対応
お支払い方法ご相談
📍 アクセス・お問い合わせ
📞 電話:0297-44-7312
🏠 住所:〒300-2445 茨城県つくばみらい市小絹687-1
⏰ 営業時間:10:00~18:00(年末年始休業)
✉️ お問い合わせ:専用フォームからもお気軽に
🔗 関連ページ