絨毯がハウスダストの舞い上がりを抑えるって本当?その仕組みと暮らしへのメリット
絨毯は空気を守る!?ハウスダスト舞い上がり抑制という意外なメリット

「絨毯やカーペットってホコリが溜まるし、アレルギーの原因になるんじゃない…?」
そう思っている方も多いかもしれません。
でも実は、絨毯にはなんと“空気中のハウスダストの舞い上がりを抑える”という大きなメリットがあるのです!
そもそもハウスダストって?

ハウスダストとは、目には見えにくい空気中の微粒子のこと。
具体的には、以下のようなものが含まれます:

- ダニの死骸やフン
- 花粉やカビの胞子
- 髪の毛・繊維クズ
- 土ぼこり・タバコの煙など
特にフローリングでは、人が歩くだけでこれらのハウスダストが空中に舞い上がりやすくなってしまいます。
カーペットは“ホコリを留める”床材
絨毯やカーペットの繊維には、空気中に飛びそうなハウスダストをしっかりキャッチして床に留める効果があります。
つまり、掃除機で回収するまでのあいだ、ハウスダストが室内を舞うのを抑えてくれるのです!

実験でも実証:ハウスダストをフローリングのなんと10分の1に抑制!
実際に、日本カーペット工業組合による2013年の実験では、以下のような結果が得られています:
実験は、歩行を想定(軽量床衝撃音発生器で床を叩く)したハウスダストの舞い上がり量を、カーペットとフローリングで比較。
その結果、床上140cmの地点でのハウスダスト濃度は、フローリングが約52,000個/m³に対して、カーペットは約5,000個/m³。最大では20分の1というデータも得られました。
この効果は、カーペット特有の「ダストポケット効果(繊維がハウスダストをキャッチする)」によるものとされています。
小さなお子さまやアレルギー体質の方にもおすすめ

人間が呼吸する高さ(特に子ども)は床に近いため、舞い上がったハウスダストを吸いやすい環境になっています。
絨毯を敷くことで、床上50cm~140cmの空間におけるホコリの量を大きく軽減できるため、子ども部屋や寝室などには特におすすめです。
こまめな掃除で、効果はさらにアップ!

もちろん、絨毯の上にホコリが溜まり続けては意味がありません。
週2〜3回の掃除機がけを心がけることで、ハウスダストの発生・再舞い上がりを防ぐことができます。
特に目が詰まったギャッベやウールラグは、ホコリが奥まで入りにくく、掃除がしやすいため、より衛生的に保つことが可能です!
まとめ:絨毯は“空気も守る”インテリア!

このように、デザイン性だけでなく健康にも配慮された住まいづくりを考えるなら、絨毯・カーペットの導入は最適な選択肢と言えるでしょう。
掃除の手間は必要ですが、それ以上に、日常の空気中のホコリやアレルゲンを抑えるメリットは大きいもの。
「見た目+機能性+安心感」。絨毯のチカラを、この機会にぜひ見直してみてくださいね!