大判ウィルトン織りアクリルラグをクリーニング|毛足の汚れと濁った排水

2026年9月23日

ORIENTAL MOON / CLEANING JOURNAL

模様の下に重なっていた汚れ。大判のウィルトン織りアクリルラグを洗うと、濃く濁った水が流れ出しました。今回は、毛足の確認から汚れのかき出しまで、実際の汚れが見える場面を中心に紹介します。

今回お預かりした絨毯

種類
ウィルトン織りラグ
素材
アクリル
サイズ区分
大判
主な状態
毛足に汚れが目立つ状態

赤褐色の中央柄と、クリーム色の縁模様が印象的な一枚です。細かな模様のあるラグは、離れて見たときと近くで毛足を見たときで、汚れの印象が変わります。このラグも、全体と毛足の両方を確かめてから洗浄しました。

近くで見ると分かる、毛足の汚れ

まず全体を見て、毛足を指で分けながら状態を確認します。柄の華やかさだけでは分かりにくい、表面の汚れや毛足のまとまりも確認するためです。

洗浄前のウィルトン織りアクリルラグ。縁の模様と毛足の汚れ
洗浄前のラグ。模様のある部分にも汚れが重なっています。
洗浄前に指でラグの毛足を分けて汚れの状態を確認
近くから毛足を確認した場面。

洗うと流れ出した、濃く濁った水

水を行き渡らせ、洗剤をなじませてブラシで洗浄。作業が進むと、縁から濃い茶色の水が流れ出しました。次の写真は、その作業映像を切り出したものです。

ウィルトン織りラグの洗浄で濃い茶色の水が流れ出す様子
今回の洗浄中に流れ出した水。濁りがはっきり見える場面です。

浮いた汚れを、絨毯の外へ。洗剤をなじませたあとは、汚れを含んだ水分を道具でかき出し、洗い流していきます。

大判ラグから汚れを含んだ水をかき出す洗浄工程
ラグの縁へ向かって水分を動かし、汚れをかき出す工程。

大判のラグは、一部分だけを見ても全体の状態は分かりません。範囲ごとの状態を確認しながら、洗浄とかき出しを進めました。

排水の濁りは、今回の作業で見られた実際の状態です。排水の色だけで汚れの成分や除去率を決めつけることはできません。

赤褐色の柄と、明るい縁模様を確認

施工後は、中央の赤褐色とクリーム色の縁模様、細かな花柄の見え方を確認しました。近くで見る毛足も、部屋に広げたときの全体の印象も大切にして仕上げています。

クリーニング後の大判ウィルトン織りアクリルラグ。赤褐色の中央柄とクリーム色の縁模様
施工後のラグ。中央柄から縁の模様まで確認します。

「柄があるから、汚れはあまり目立たない」。そう感じるラグでも、毛足を近くで見ると気になる部分が見つかることがあります。全体のくすみや毛足の汚れが気になったら、写真からご相談いただけます。

洗浄前は動画の近接場面、施工後は全体写真を掲載しています。撮影距離・場所・光の条件が異なるため、同条件での色比較ではありません。

よくある質問

Q.ウィルトン織りとアクリルは、どう違いますか?

A.ウィルトン織りは織り方を表す言葉で、アクリルは素材の名前です。今回のラグは、アクリルを使ったウィルトン織りの一枚としてご依頼いただきました。相談時には、分かれば品質表示の写真もお送りください。

Q.大判ラグでもクリーニングを相談できますか?

A.はい。まず縦と横のおおよそのサイズ、全体写真、気になる汚れの写真をお知らせください。素材や裏面の状態も確認しながらご案内します。

Q.模様が濃いラグでも、汚れは確認できますか?

A.全体の見え方に加え、明るい部分、縁、毛足を近くから確認します。今回も全体と毛足を別々に撮影し、洗浄中に汚れを含む水が流れ出す様子を記録しました。

執筆・施工担当

クリーニングエキスパート ダニエル

クリーニングエキスパート ダニエル

IICRC認定 CCT資格保有者/実務経験10年以上

CCT(カーペット・クリーニング・テクニシャン)資格を持ち、絨毯の洗浄と仕上げを担当。イラン式ペルシャ絨毯の伝統的なメンテナンスを土台に、素材に合わせたpH管理と乾燥方法を取り入れています。

この記事は、実際に担当した施工の写真・作業記録をもとに紹介しています。

その一枚、もう一度気持ちよく。

絨毯の全体写真と気になる箇所の写真、分かる範囲のサイズ・素材をお知らせください。状態に合わせたクリーニングをご案内します。

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