ギャッベを迎えたら、暮らしに“しあわせ”がやってきた話

2025年6月7日

「おまえも、たまにはいいこと言うね」
―― ギャッベがつないだ、ご夫婦の“あうん”の絆


ギャッベの上でくつろぐ中年夫婦。笑顔で見つめ合いながら、手織りラグに頬を寄せる温かな日常のひとコマ。
ご夫婦でご来店されたお客様がいらっしゃいました。
どうやらご主人がギャッベに興味を持ち、ご自分の書斎に敷きたいとお考えだったようです。
一方、奥様は「値が張るし、もったいないわよ」と、どこか渋いご様子。

ギャッベをじっくり見比べるあいだも、奥様の“やんわりディスり”とご主人の“つっこみ返し”が繰り広げられ、
私は内心ちょっとハラハラしてしまいました。

それでも、お気に入りの1枚を無事にご購入いただき、コーヒータイムを過ごす頃には、
「本当は仲の良いご夫婦なのかもしれないな」と少し安心したのを覚えています。

それから数ヶ月後、再びご予約のご連絡をいただきました。
今度は奥様から。

「いつも夜、寝る前にね、主人がギャッベの上に寝転がって、
ほっぺをスリスリしてるんですよ。とっても気に入ってるみたいで。
そんな様子を見て、ああ、買ってよかったなって私も思うようになりました」
とお話しくださったのです。

選ばれた品の色合いがご主人のお仕事にちなんだもので、やっぱりよかったねと奥様が言うと
ご主人が、「おまえも、たまにはいいこと言うねー」と、一言。

長年連れ添ったご夫婦ならではの“あうんの呼吸”がしっかりと流れていて、私の心はじんわりと温かくなりました。
本当はとても仲の良いお二人だったんですね。

ギャッベは、ただのインテリアではありません。
選ぶ時間、使う時間、そして思い出が重なって、家族の一部になっていくものです。

たった一枚のラグが、言葉以上に大切な何かを伝えることもある。
そんな瞬間に立ち会えることが、私たちにとって何よりの喜びです。


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